2.耐熱性材料

 真空中・高温で使用出来る材料は限られています。1000℃を越すような温度に曝される場所では、セラミックスか黒鉛が選ばれます。金属ではモリブデン(Mo)かタングステン(W)が用いられますが。金属については別のページでご紹介します。
 セラミックスも素材、組成、成型・焼成方法により様々な性能・価格の種類があります。また、要求される温度、強度、雰囲気、電気特性などによっては安価な素材で対応できることもあります。
 同様に、黒鉛素材も素材メーカー各社には原材料や成形・焼成プロセスの異なる数多くの種類の素材が有り、一括りで「黒鉛」と指定し切れないものがあります。当社ではこれまでの経験を基に、その中から最適な素材の選択を心がけております。
 図面や仕様書をご提示いただければ直ちにお見積もりいたします。

 真空は還元雰囲気の性質があるために、セラミックスといえども材料選択・応用の方法に注意が必要です。
 広範囲に使用されているアルミナを例にとっても、アルミナの組成、原料粒度、成型方法、焼成温度などのファクターによって力学強度、耐熱性、耐蝕性、価格などが変わります。また、セラミックスの加工は難しいために、金属加工並の寸法精度を要求すると大幅なコストが掛かってしまいます。
 用途に適合した材質、素地、メーカー、精度を選択することが非常に重要です。
 詳細は、お問い合わせください。

セラミックス

アルミナ・ジルコニア製品
アルミナ(Al2O3)

アルミナ、ムライト、マグネシア、ジルコニア、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化アルミ、ステアタイト

セラミックス製品

 基材は特殊なガラスと人造雲母です。真空中でガス放出が少なく、機械加工できるセラミックスとして広まって来ました。実際には、加工はメーカーに任せた方が安心です。
 真空中max800℃までの用途では、まず考慮すべき材料です。少量・短納期の碍子や冶具に向いています

マシナブルガラスセラミックス

押出し材、モールド材、CIP材、炭素繊維製品

 黒鉛は真空中では一番安定な材料ですが、素材メーカーには数十種類の品種があります。比重が1.4〜2.0、比抵抗が300〜1500μΩ、など非常に大きな物性値の幅があります。
 また、特性表に現れない金属との接触反応やガス抜けの良否などの要素を考えると、その中から要求に適したを選択するのは至難の業です。弊社では経験に基づき、より良い選択が出来る様に努力しております。

黒鉛(グラファイト)

大型の黒鉛加工品

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